事業主から変わらなきゃ (会社を変えるために必要なこと) |
事業主の苦悩のひとつに、人事があります。特に最近は、えっ、なんで? という言動を平気でする社員が多くなってますしね・・・ ^^;
それはさておき、事業主にすれば、どんな経営環境でも能力のある人材を日々希求されているはず。問題社員ではなく、優秀な社員を多くしたい。当然の願いです。
できるなら現在の人員を精鋭化できれば一番いいのだけれど。
コスト面から見てもそれがベストの選択。しかし現実は・・・
どうしたものかねぇ? 妙案は浮かばないよ。
こんな感じでしょうか?
まず、こう思われる事業主のひとつの理想は次のようなものでしょう。
・(できるなら、今いる)社員の質を高めたい ↓ ・モチベーション、モラールの向上 ↓ ・生産性のアップ ↓ ・業績アップ(収益アップ) ↓ ・給与アップ、やりがいアップ |
こんな流れができ、それが一過性のものではなく循環するようになれば、上げ潮路線で業績もアップしていきますよね。
しかし、残念ながらそうはならない場合が多い。何故上手くいかないのでしょう? どこに問題があるのでしょうか?
従業員には口を酸っぱくしてハッパをかけたり、労ったりしてるのに・・・
変わらない、変われない原因のひとつとして挙げるとすると。
それは、事業主自身が変化しようとしないから、です。
そうです。知らず知らずのうちに、「社員だけ」に劇的な変貌を求めてしまっているのです。
社員はそういったことを敏感に感じます。そして、面従腹背。これでは、いつまでたっても会社は変わりませんよね。
「また何かいってるよ。はいはい、ちゃんとやっときます。大丈夫ですよ」
事業主の号令に対する社員のこんな返事に意味などないです。
ただし、直接こう助言しても多くの事業主は否定されます。
「自分だけは違う。私のことは社員みんな理解してくれている」と。
でも、業績はどうですか? 予想通りに伸びていますか? 下がっていませんか?
業績が、その考えが合っているかどうかを判定しています。
もう昔のことだから忘れてしまった。こういわれる前に思い出してください。事業主さん自身が子供の頃のことを。小さい子供の多くは経験しているはず。
言葉と行動がバラバラな大人の対応に感じた違和感。
あのときの大人と同じ行動をしていませんか?
もちろん、社員には窺うことの知れない労苦があるのは承知しています。けれど、社員はそんなことは知らないのです。知る必要性も感じていない。その分、事業主ゆえに知ることができる醍醐味も知らない。
「社員は理解してくれている」
こういわれる事業主の方は、社員は私の苦の部分だけをしっているはず。そう思い込んでおられる場合が多い。しかし実際は、社員は事業主の楽の部分にばかり目が行くのです。そして思うのです。
「うちの社長は楽そうだな」と。
こんな環境の中では、いくら声高に叫んでも「笛吹けど兵は踊らず」です。時間ばかりが無意味に経過していくだけです。
そういった点を踏まえて、社員の「やる気」を引き出す方法のひとつとして、冷静に「職場に問題点はないか?」をじっくり考えてみましょう。
チェックポイントを2つ挙げてみますね。
1)社員のやる気をそぐ経営を行っていないか? ↓ 従業員満足度調査の実施 ↓ 課題発見。真摯に見つめなおす。そして必ず具体的な改善策を講じ、従業員に見える形で実施する。 |
2)具体的な数値目標を立てる(実現可能な範囲にすること) ↓ クリア ↓ 昇給、ボーナス、昇進、権限の拡大など 達成しない → どうすればいいのか? 本人に考えさせながら、一緒に取り組む。 達成者と未達成者の差別化 ↓ これがなく、その後も同じ扱いならモチベーション、モラールは低下していく。 |
このように、問題点を洗い出しそれを具体的に社員にわかるように改善する。社員に御社での仕事そのものに生きがいを感じさせるように仕向ける。こういったことが大切です。
「経営者の視点で」。近時よく言われますが、所詮画餅です。社員にそこまで求めるのはかなり大変な作業です。しかし、逆に事業主が「社員の視点で考える」ことは、そんなに困難ではないはずです。(子供の頃を思い出すよりは歴史が浅いでしょ?)
自分は生まれながらに将軍だった。徳川家光はこういいましたが、生まれながらに社長だった。こういわれる方はほとんどおられないでしょう。
期間の長短はあれ、一社員だった時期がある方が圧倒的に多いはずです。それを少し思い出す。それだけでも、視界はずい分違ってきます。
その上で行動、思考していくと「社長のために頑張ろう」。こう思ってくれる社員を増やすことが出来ます。少なくとも、社長に対する思い、感じが変化し始めます。
この変化させる、ことが大切ですし、大変な労力を伴うのです。停止していた物体を動かすときに大きなエネルギーが必要なのと同じです。
そういった社員をひとりでも増やすことが、経営基盤を確固たるものに変える方法になります。
学問に王道なし。これと同様なことが経営にもいえます。
まず、事業主から変わらなきゃ。
事業主がシフトチェンジし、結果がでるまで根気よく継続することが、業績アップ・人財の宝庫といわれる会社へと変わる有効な手立てです。
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たなか社会保険労務士事務所 社会保険労務士/キャリア・コンサルタント 田中 雅也 TEL/FAX 0794−63−2931 |
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